普通の生活

完全に個人の備忘録です。

5月の読書記録(2)

3.明日への記憶(荻原 浩)

 私も実は主人公と同年代。物忘れ・・・というか、だんだん固有名詞がアヤシクなってきているし、ついさっき見聞きした出来事が本当に頭に残らなくなってきた。だからこそ、大して人様に発信すべき情報もないのに突発的にブログ始めてしまったんだけど。でもこれが若年性アルツハイマーのなせる技だったとしたら・・・。怖い。

 主人公は50歳の広告代理店の営業部長。最初は「これ私もあるなぁ」という芸能人やスポーツ選手の固有名詞の度忘れレベル、そして、過労気味の人にありがちな頭痛、目まい、不眠・・・だったのが、本当に、慣れた道を間違えてしまったり、同僚の名前を度忘れしてしまったり、と、アルツハイマーの病の進行がどんどん激しくなってくる。仕事にも支障が出てきて苦しいことになる。趣味の陶芸に活路を見出すも、とある出来事があってそれもままならなくなる。「備忘録」として書いている日記も、目に見えてひらがなが多くなり、たまに書いてある漢字も誤字が多くなる・・・。壊れた脳細胞はもう元には戻らない。回復を迎える、というような、夢のようなハッピーエンドは、この話には起こらない。

 この話、一人称で書かれているので、本人の心の動きはつぶさに書かれ、考え方も論理的なように思えるのだが、一転、見方を変えると、アルツハイマーが進行した状態の主人公は、危なっかしいことこの上なく、それが逐一衝撃的。

 最終的には家族の顔も思い出せなくなり・・・。でも、好ましいと思える人はそんな状態でも変わらないのだね。

 

5月の読書記録(1)

1.「イノセント・デイズ」早見和真

 とある女性死刑囚、田中幸乃の、死刑執行の朝から始まる物語。読んでいくうちに、この女性に下された死刑判決での判決文が、真実とはずいぶんかけ離れているということがわかっていく。例えば幸乃の母は17歳で子供を産んだけど、本当に母性や覚悟が不足していたのか、とか。何となくその年齢で子供を産んでたりすると、「まぁこんな感じかな」と色眼鏡で見てそまいそうだけど、確かに世の中の事例で100%色眼鏡どおりか、というと、そんなことはないはず。何を根拠にそんな判決が下ったのかな、何も真実を調べきれていないよね…と疑問がわいてくる。

 幸乃の周りを取り巻く人々も、彼女を助けたいとすごく思っているんだろうけど、今一つ行動力なかったり、思い違いしていたり、読んでいてなんだかもどかしい。

 生まれてすみません、なんて思うことのない人生を送りたい。

 

2.「どこかでベートーベン」中山七里

 中山七里さんってずっと女性なのかと思っていた。

 さて、岬洋介シリーズを読んだのは2作目の私。さよならドビュッシーでもそうだったが、主人公に近い、本当に近い人物が知らないうちにカギを握ったりしてるので、「ええっ。そう来る?」と驚いてしまう。

 この話のテーマはもう一つあって、天才はつらいし、天賦の才能はないけどアーティストは目指したい人ってのもつらいなぁ、というところ。舞台となる学校は、アーティストを目指すのもちょっと無理かもしれない、ただ音楽が好きで音楽科に入っている、というレベルの子たちもいる、ぬるい、緩い学校ということなので、その中に岬洋介の存在は、お互いに厳しいかもしれない。

 

 

横浜散策

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会社の創業xx周年記念で配られたカタログギフトの中から、私が選んだのは横浜大桟橋から出港する「ロイヤルウィング」でのランチクルーズペアチケット。相方と二人で、行ってきました。

 

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・・・この下手な写真では営業妨害になりますかね(^^;。

バイキングの中華料理、とても美味しかったんですよ。手前の卵とエビとウィンナーの炒め物なんて大・大・大絶品。この他にも、五目チャーハン、エビチリ、牛すじの煮込みなどなど、美味しい料理が盛りだくさん。私はあまりデザート類には惹かれない人なのですが、中華菓子や杏仁豆腐などのスィーツ類、フルーツも盛りだくさんでした。

 

お腹が落ち着いたところで、サンデッキに出て横浜の海の上を満喫します。

天気は良く、暑いくらいだったのですが、凄く風が強くて、ほとんど遊園地のアトラクション気分。

ベイブリッジの下を通過。

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船上から見る横浜の風景、とても素敵でした。

風が強すぎてあまり写真撮れなかったけど…。

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楽しかった。また行きたい。

 

この日、横浜には大型客船「ダイヤモンド・プリンセス号」が17:00まで停泊していました。セレブな方々が旅に出かけられるのでしょうか。大きなスーツケースがいくつも積み込まれる様子を眺めていました。いいなぁ船旅。

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庶民は明日から、仕事頑張ります・・・

ブログのネタになるようなことは、もう、週末にしか起きませんね。

上野散策

 上野へ散策に行ってきました。動物園や博物館・美術館はものすごい人出。公園の方はそれほどでもないかなー、なんて思っていたのですが、甘かった。

 一番のお目当てのぼたん苑は長蛇の列で、少し別の場所を見学しながら人が減るのを待つことにします。

1.上野東照宮

 2年ほど前、修復、塗り直しが終わった直後くらいに見に行って、あまりの美しさに感動しましたが、2年経過してもあまり色落ちや損傷などは見られず、美しいままでした。

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    お化け灯ろうなども見学。巨大なこの灯ろうは、佐久間大膳勝之の奉納。日本三大灯篭の1つらしいです。ただ、他の灯篭と離れたところに置いてあり、木々に埋もれて大きさの割にはあまり目立ちません。

 東照宮の本殿の近くには、井伊直孝が寄進した灯篭を見かけました。

 この後、花園稲荷神社五條天神社へ行ったり、上野大仏を見学したり…と、上野公園を満喫します。穴稲荷の中にも初めてお参りしました。穴稲荷の中は撮影禁止だそうで、スリル満載です。きつねさん、かわいい。

2.ぼたん苑

 結局並んで入りました。見ごろは遅咲きの牡丹…という感じで、結構終わりかけの花も多かったのですが、思ったより園内が広く、見終える頃にはお腹いっぱい、写真ももういいや、という感じに。

 

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小さな野の花と、大輪の牡丹の花のコントラストがきれい(色も含めて、ね)

3.東洋文庫

20170505092838  上野からバスに乗って、東洋文庫ミュージアムまで移動。

  企画展「安政の大地震展」観てきました。

  いろんな書物や絵画を見る中で、日本は本当に多くの災害に見舞われてきたんだなぁと感じ、またそれを書き残していくことの大事さを実感しました。どんなことが後世の人々の参考になるかわからないですものね。

 

 でも、なんと言ってもここは、ターヘル・アナトミアとか、解体新書が公開されているのがすごいなぁ。歴史の教科書に出てくるような書物が、本当にあるんですよ。

 

自己紹介代わりに(2)

お題「あなたの趣味遍歴」

 

続き。

3.茶道

 あまりにも女子として気の利かない、気の回らない人間であることに嫌気がさし。友人にお茶一つ出すのもなんだかビクビクする・・・というような状況を打破したい、という、不純な動機で茶道を習い始めることに。ほめ上手な先生にのせられ、おだてられ、その後カルチャースクールではなく、今の教室を紹介していただき、早や15年。

 茶名も一応いただいていますが、会社員生活とお稽古を両立していくのは難しく、しょっちゅう休んでばかり。細々と続けています。

 お茶会は大好きで、ほいほい出かけていくのですが。素敵なお道具の数々と、美味しいお菓子と、何よりも独特の空気感が好きで。

4.散歩

 昔は散歩のオフ会なんかにもよく出ていました。あまり遠出はせず、東京の街を散策するのが大好きです。歴史ある建造物を見たり、庭園を見たり。

 いや…目的なんか特になくても、ただただ街を散策するだけで、その街に生きる人たちの息遣いが感じられ、何だかそれだけで視野が広がったような錯覚をしてしまうことがあります。頭がリセットされるうれしい時間です。

 もちろん、散歩の間のおやつや、美味しい夕食(お酒)も欠かせません。

 

5.ヨガ

 これは趣味なのか、単なる健康増進策なのか…。始めてから10年近くなりますが、ポーズの1つも覚えられず、単にスタジオに通っているだけ、です。

 今の家からは普通のヨガスタジオが遠くなり、ホットヨガ一辺倒になってしまいました。お金もかかるのでどうしようか…と考えているところ。

 

こんなところかなー。

仕事は正直つらいけど、こうして気分転換しながらどうにか生きて行けてます。

 

自己紹介代わりに

お題「あなたの趣味遍歴」

面白いお題なので、書いてみることにします。

1.読書

 これは小さい頃から現在に至るまで。小説一辺倒。

 私の住んでいた町には書店がなかったので、両親は、友人知人の家で読まなくなった日本文学全集やら、世界の名作全集やらを譲り受けて来てくれました。膨大な数の本が家にそろっていたと思います。日本文学よりも世界の名作全集の方がお気に入りでした。そこには、「赤毛のアン」「あしながおじさん」「若草物語」と、当時の小学校女子にはテッパンの名作も勿論揃っていたのですが、高学年になればなるほど「トム・ソーヤーの冒険」「わんぱく少年物語」「ボートの三人男」といった、少年の活躍する物語や、例えて言うなら蛭子さんみたいな緩い英国のおっさんたちが繰り広げるユーモアたっぷりの物語に惹かれていき、何度も読み返したものです。

 大人になっても本は欠かさず。でも、日本の現代小説ばかり読んでいますね。宮部みゆきさん、湊かなえさん、北村薫さん、桜木紫乃さんあたりが大好きで。一方で、これだけ本を読んでいながら、夏目漱石とか芥川龍之介とかの、所謂「文豪」と呼ばれる人たちの純文学は読んでないんです。当時家にあった日本文学全集にもあったはずなのに。結構、偏ってます。

2.演劇鑑賞

 1980年代の終わりごろかな…。深夜番組「IQエンジン」というのがありまして。初めてそれを見たときに、この面白い出演者たちはどういう人たちなんだろう?と思ったのが、第三舞台に興味をもったきっかけでした。

 「ビー・ヒア・ナウ」(1990)「朝日のような夕日をつれて」(1991)「ハッシャ・バイ」(1991)に始まり、そこからは小劇場の芝居を見まくる毎日。野田秀樹さんの夢の遊眠社、劇団新感線、三谷幸喜さん率いる東京サンシャインボーイズ自転車キンクリート、そとばこまち、少し年代は若くなりますが、ジョビジョバには大はまりして、どこにでも追いかけていきました。ああ、懐かしい。

 年月が流れ、劇団は解散したり、活動停止したりしていて、まだ続いているのは新感線くらいかな。今でも新感線のお芝居は観ています。

続きはあとで。

 

 

まずは。

昨日、雑誌で気になる記事を読んだ。

日経おとなのOFF5月号「脳を休めて若返らせる」。

脳過労が老化を加速させるらしい。

私は、そこに出ていた脳過労の症状に、すべてと言っていいほどあてはまった。

・固有名詞がすぐに出てこない

・朝から晩まで目先の仕事に追われ、ぼんやりする暇がない

・同じ日常の繰り返しで、毎日がつまらないと感じる

・人に会うのがおっくうになった  etc...

脳がオーバーワークを起こすと、記憶・感情・思考・行動指令などの情報が行き来する脳のつながりが悪くなり、老化が進んでいくらしい。

もちろん、対策も紹介されていた。ニューロビクスという、脳を緩める健康習慣だ。

全部で30あるニューロビクスの項目には、「簡単な行動日記をつける」「やりたいことリストをつくる」「気になることを書き出す」などがあり、ふと、ブログを始めてみるか、と思った次第。

 何度も始めようとしては、テーマが定まらず、写真の掲載も面倒くさく、やめてしまっていたのであるが。このブログは完全に備忘と、老化防止だ。