普通の生活

完全に個人の備忘録です。

6月の読書記録(1)

ちょっと今から仕事やめてくる(北川恵海)

 映画そのものは見ていないけど、宣伝とかで福士蒼汰くんや工藤阿須加くんの顔を先に見ていたせいか、本を読んでいると、彼らの顔がすごく浮かんでくる。キャスティングぴったりだなー。

 五十嵐先輩役が黒木華だというのが少し驚き。ここは小説と映画と、同じ設定になっているんだろうか。

 

起終着駅(ターミナル) (桜木紫乃

  再読なはずなんだけど、話を全然覚えていなかった。

  最初に読んだ時と自分の立場が変わったことで、読後感がやはり変わってくる。「かたちないもの」に出てくる、" 部下の尻を撫でる "という表現にぐっときた。部下のモチベーションをどうやったらあげられるか。上の立場であるにも関わらず、常に卑屈なふるまいをし、「ええでええで」ばかりで過ごしている私は、このままでいいのだろうか、とか、つい考えてしまう。

 そして、社内で伝説になるほどの人物でありながら、病で職を辞した後の寂しさ。でも、本人は納得なのか。いや、かつての部下であり、恋人であった女子社員だけには伝えたということは、何かの心残りが・・・?

 

 桜木紫乃さんの小説には、食欲をそそるような食べ物の描写がよく出てくる。表題作の中で、弁護士の鷲田完治がつくる鶏のから揚げ(ザンギ)。ネギだれが実にうまそうだ。「海鳥の行方」で、新人記者山岸里和に釣り人が味わわせてくれる、釣りたてのアキアジ。「潮風(かぜ)の家」で、故郷に残る唯一の知人で母替わりとも慕う、たみ子が千鶴子にふるまってくれる、煮詰まったつみれ汁。決して美味しそうなものばかりではないが、登場人物たちが、人生の中の1つの分岐点ともいうべき日に食したものを、読んでいるこちらも一緒に味わいたくなるような感じである。

髑髏城の七人

6月某日。「IHIステージアラウンド東京」こけら落とし公演 劇団☆新感線「髑髏城の七人」Season 花に行ってきました。

終了時間が遅くなるだろうと見越し、先に腹ごしらえ。アーバンドック豊洲ららぽーと内のButter Premium ららぽーと豊洲で、パンケーキをいただきました。
行列してたけど、割と回転早く、そんなに待たずに入れた感じ。時間帯もよかったのかな。

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ほうれん草入りのパンケーキの上に、アボカドたっぷりのシーザーサラダが載ってます。ウマウマ。


さて。お芝居。

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豊洲はあちこちまだ作りかけ。
古田新太さんは、芝居が終わった後、どこに飲みに行ってるんだろう。少なくとも周りには何もない。


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360°回転する円形の客席ということで、直感では自分の席に辿り着けない(笑)。
芝居が始まってみると、随所随所で座席が回転し、おー、動いている動いている、という感じで楽しい。観客の正面に来る位置に役者を、その両側、斜め前方に背景を配置して、奥行きを深く作っているのも面白かった。それでも、芝居中は120°くらいしか動いていないのかな?という感覚だったが、最後のカーテンコールで客席を360°回してくれて、ちゃんと360°使っていたのだ、ということが実感できた。舞台上に水をまき、水しぶきを飛ばしながら殺陣をするシーンが何度かでてきて印象的だったのだけど、普通の劇場だと場面転換できなくて水の始末に困ってしまうだろうから、こういう演出ができるのは円形舞台の利点だよね。

みんな素敵だったけど、悪役、天魔王役の成河(ソンハ)さんがすごくよかった。執念深い天魔王の悪人ぶりに、歯噛みさせられた。何とも言えない独特のキーキーする笑い声、粟根さんもうまく出しそうだけど、成河さんの笑い声も不気味ですごく心に残った。


Season「鳥」も楽しみだ。

作:中島かずき
演出:いのうえひでのり

捨之介 : 小栗 旬
無界屋蘭兵衛 : 山本耕史
天魔王 : 成 河
極楽太夫 : りょう
兵庫 : 青木崇高
沙霧 : 清野菜名
狸穴二郎衛門 : 近藤芳正
贋鉄斎 : 古田新太

三五 :河野まさと
およし : 村木よし子
磯平 :磯野 慎吾

茶の湯展~豪華ランチ

5月某日。会社のお休みをいただいて、上野の東京国立博物館で開催中の「茶の湯展」に行ってきました。




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時代順に5つの構成に分け、たくさんの名品の数々が展示されています。
中でも一番印象的だったのが、やはり天目茶碗。油滴天目、禾目天目など貴重なお茶碗が数々展示されていました。油滴天目の不思議な文様から放たれる陰影に惹き付けられました。
あとは、テレビでも紹介された古田織部の水差し「破れ袋」。本当に、窯の中でできた偶然の産物というか。織部でなくとも心惹かれる凄い水差しです。

その後丸の内に移動し、丸ビルのオザミトーキョーで、ランチをいただいてきました。


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メイン、私は牛肉の赤ワイン煮。ほろほろ、でもしっかりお肉の旨味。とても美味しかったです。付け合わせのマッシュポテトがクリーミーで気に入りました。


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デセールもかわいらしい(^_^)。
贅沢な一日でした。





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5月の外食記録(1)

 会社関係の宴会なので、写真はなし。

 

1.OLD MAN'S UN 丸の内(八重洲

 職場の女性陣との飲み会。

 飲み放題付だったのだが、乾杯で注文したスパークリングワインを、店員さんが気をきかせて(?)じゃんじゃん注ぎに来る。途中で足されるので、何杯飲んだか全くわからないまま、結局飲みすぎてしまった。

 パスタと、メインのミニステーキがうまかったな。

 

2. 別邸 竹の庵 銀座三丁目店

 めっちゃ個室(なんだその表現)。

先付 手造りよせ豆富とグリンピース葛豆富
吸物 鰯つみれのトマトすり流し仕立て~焼チーズ・九条葱~
造り 天然鮮魚3種と福井産がす海老盛合せ
煮物 根芋含ませ~雲丹利休あんかけ~
揚物 白海老かき揚げ~藻塩で~
中皿 A5黒毛和牛リブロースステーキ(100g)
食事 茶そば
デザート 本日デザート

 

 二日連続でこんな豪華な食事して、贅沢して、バチが当たる…と思ったら、本当に当たった。途中ですごい頭痛がやってきて、やむなく早退。チーン。

 やっぱり二日連続の宴会は、やめたほうがいいお年頃になってしまったのかね。

5月の読書記録(2)

3.明日への記憶(荻原 浩)

 私も実は主人公と同年代。物忘れ・・・というか、だんだん固有名詞がアヤシクなってきているし、ついさっき見聞きした出来事が本当に頭に残らなくなってきた。だからこそ、大して人様に発信すべき情報もないのに突発的にブログ始めてしまったんだけど。でもこれが若年性アルツハイマーのなせる技だったとしたら・・・。怖い。

 主人公は50歳の広告代理店の営業部長。最初は「これ私もあるなぁ」という芸能人やスポーツ選手の固有名詞の度忘れレベル、そして、過労気味の人にありがちな頭痛、目まい、不眠・・・だったのが、本当に、慣れた道を間違えてしまったり、同僚の名前を度忘れしてしまったり、と、アルツハイマーの病の進行がどんどん激しくなってくる。仕事にも支障が出てきて苦しいことになる。趣味の陶芸に活路を見出すも、とある出来事があってそれもままならなくなる。「備忘録」として書いている日記も、目に見えてひらがなが多くなり、たまに書いてある漢字も誤字が多くなる・・・。壊れた脳細胞はもう元には戻らない。回復を迎える、というような、夢のようなハッピーエンドは、この話には起こらない。

 この話、一人称で書かれているので、本人の心の動きはつぶさに書かれ、考え方も論理的なように思えるのだが、一転、見方を変えると、アルツハイマーが進行した状態の主人公は、危なっかしいことこの上なく、それが逐一衝撃的。

 最終的には家族の顔も思い出せなくなり・・・。でも、好ましいと思える人はそんな状態でも変わらないのだね。

 

5月の読書記録(1)

1.「イノセント・デイズ」早見和真

 とある女性死刑囚、田中幸乃の、死刑執行の朝から始まる物語。読んでいくうちに、この女性に下された死刑判決での判決文が、真実とはずいぶんかけ離れているということがわかっていく。例えば幸乃の母は17歳で子供を産んだけど、本当に母性や覚悟が不足していたのか、とか。何となくその年齢で子供を産んでたりすると、「まぁこんな感じかな」と色眼鏡で見てそまいそうだけど、確かに世の中の事例で100%色眼鏡どおりか、というと、そんなことはないはず。何を根拠にそんな判決が下ったのかな、何も真実を調べきれていないよね…と疑問がわいてくる。

 幸乃の周りを取り巻く人々も、彼女を助けたいとすごく思っているんだろうけど、今一つ行動力なかったり、思い違いしていたり、読んでいてなんだかもどかしい。

 生まれてすみません、なんて思うことのない人生を送りたい。

 

2.「どこかでベートーベン」中山七里

 中山七里さんってずっと女性なのかと思っていた。

 さて、岬洋介シリーズを読んだのは2作目の私。さよならドビュッシーでもそうだったが、主人公に近い、本当に近い人物が知らないうちにカギを握ったりしてるので、「ええっ。そう来る?」と驚いてしまう。

 この話のテーマはもう一つあって、天才はつらいし、天賦の才能はないけどアーティストは目指したい人ってのもつらいなぁ、というところ。舞台となる学校は、アーティストを目指すのもちょっと無理かもしれない、ただ音楽が好きで音楽科に入っている、というレベルの子たちもいる、ぬるい、緩い学校ということなので、その中に岬洋介の存在は、お互いに厳しいかもしれない。

 

 

横浜散策

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会社の創業xx周年記念で配られたカタログギフトの中から、私が選んだのは横浜大桟橋から出港する「ロイヤルウィング」でのランチクルーズペアチケット。相方と二人で、行ってきました。

 

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・・・この下手な写真では営業妨害になりますかね(^^;。

バイキングの中華料理、とても美味しかったんですよ。手前の卵とエビとウィンナーの炒め物なんて大・大・大絶品。この他にも、五目チャーハン、エビチリ、牛すじの煮込みなどなど、美味しい料理が盛りだくさん。私はあまりデザート類には惹かれない人なのですが、中華菓子や杏仁豆腐などのスィーツ類、フルーツも盛りだくさんでした。

 

お腹が落ち着いたところで、サンデッキに出て横浜の海の上を満喫します。

天気は良く、暑いくらいだったのですが、凄く風が強くて、ほとんど遊園地のアトラクション気分。

ベイブリッジの下を通過。

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船上から見る横浜の風景、とても素敵でした。

風が強すぎてあまり写真撮れなかったけど…。

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楽しかった。また行きたい。

 

この日、横浜には大型客船「ダイヤモンド・プリンセス号」が17:00まで停泊していました。セレブな方々が旅に出かけられるのでしょうか。大きなスーツケースがいくつも積み込まれる様子を眺めていました。いいなぁ船旅。

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庶民は明日から、仕事頑張ります・・・

ブログのネタになるようなことは、もう、週末にしか起きませんね。